カッティングシート
カッティングシート
カッティングシートの貼り方
画房サンライズでご注文いただいたカッティングシートの文字やイラストなどを、ご自分で貼ってみたいという方ののページです。きちんと順序よくやっていただければ、必ずうまくいきます。
— カッティングシートを貼れる素材 —
アクリル、車のボディなどスチール面、木、ガラス、ビニール、油性・水性に関わらず塗装された面など、表面に凹凸やザラザラした感触のない、ツルツルした素材になら貼ることができます。マスキングテープを貼ってみて、くっつかないものには貼れません。凹凸がなくても、住宅建材などで汚れを付着させない特殊な加工をされたものや、紙には貼れません。
— 用意するもの —
- 霧吹き:水に対し1%前後の家庭用中性洗剤を混ぜます。ガラス面に貼る場合は洗剤の量を少なめにし、ペースシートなど大きな面に貼る場合は洗剤を多めにします。
- ウェス:木綿のものが向いています。掃除をしたり、ヘラに巻いてシートが傷つかないように使用します。
- ヘラ:カッティングシート納品時に同梱します。
- スケール:水平、垂直の位置決めに使用します。
- マスキングテープ:ガラス面に貼って使用。ペンで印をつけて位置決めをします。
- カッターナイフ:拭いても取れない汚れを、刃をねかせてこそぎ取ります。
貼り方の手順
カッティングシートの貼り方の手順をご説明いたします。写真は、アクリル素材に実際に貼っている作業工程です。他の素材についても同様の手順ですが、ガラス面に貼る場合、また、大きな面に貼る場合の霧吹きの量など、きれいに貼るための若干のノウハウも解説しています。
カッティングシートの貼り方 工程(1)清掃
貼りつける素材表面のほこりや汚れを、中性洗剤の混ぜた霧を吹きつけてウェスで拭き取ります。洗剤は静電気防止の役目も果たします。
ガラス面などに、セロハンの糊あと・塗料の付着などがあれば、カッターの刃でこそぎ取ってください。
カッティングシートの貼り方 工程(2)台紙剥がし
裏紙を上にして端からゆっくりと紙を押さえぎみに、横に這うように剥がします。少しずつ、ゆっくりと。透明アプリケーションシートの上に文字が残ります。
カッティングシートの貼り方 工程(3)霧吹き
文字の裏面は糊がついています。そのまま貼ると、曲がったり気泡が入ったりしたときに、修正がきかず失敗します。
霧吹きで、一時的に糊の接着力を弱めると、ヘラで押さえる前なら、何度でも納得のいくまで貼り直しができます。
ガラス面に貼るときは、水に混ぜる洗剤の量を極力少なくしてください。小さな文字(1cm〜5cm程度)は、霧の量を少なめに、大きな文字は多めに、文字の大きさにあわせて霧の量を加減します。
また、霧の量は気候の影響も受けます。空気が乾燥した陽ざしの強い場所での作業では、たっぷり霧吹きしてください。逆に梅雨時の湿度の高いときには、霧を少なめにします。
カッティングシートの貼り方 工程(4)位置決め
写真では、カッティングシートと同じサイズの素材に貼っている工程をご紹介していますが、シートよりも大きなサイズの素材に貼るときは、スケールで測って素材に印をつけ、位置決めをします。ガラス面にはマスキングテープを貼り、その上にペンで印をつけます。
カッティングシートの貼り方 工程(5)ヘラ押さえ
最初は、中央から左右、上下、斜めに力をあまり入れずに、そっとヘラで押さえます。次に、少し力を入れ内部の水分を押し出すようにこすります。 そのまま30分くらい放置します(時間が接着を強めてくれます)。念のため、もう一度ヘラでこすります。
ガラス面の場合も同様ですが、少し剥がしてみて、水分が多過ぎて接着しそうにない場合は、半分剥がしてガラス面の水分を拭き取り、残り半分も同じように拭き取ります。それでも接着が弱い場合は、2〜3日置いて水分が抜けるのを待ちましょう。
カッティングシートの貼り方 工程(6)アプリケーションシート剥がし
水分が充分乾燥したら、透明アプリケーションシートを剥がします。ゆっくりと慎重に剥がしてください。
もし、文字が若干浮いてきた場合は、文字を指先で押さえて剥してみてください。それでも接着が弱いようなら、透明アプリケーションシートを元に戻して、ヘラでもう一度押さえ、時間を置いて再度試してください。
カッティングシートの貼り方 工程(7)仕上げ
最後に仕上げの押さえをします。まだ完全に接着しているわけではないので、ここでも慎重に作業してください。
気泡で膨らんでいるところは、カッターの先で切れ目を入れ、中の空気と水分を抜きます。細かな気泡は時間が経てば消えます。ガラス面の場合も同様です。
完全に乾燥したら完成です。ご苦労様でした。
ベースシートの貼り方
カッティングシートの貼り方 工程(1〜7)では、文字やイラストの貼り方を解説していますが、その他に、バックグラウンドに色がついている場合など、大きな面にベースシートを貼る手順です。
ベースシートを貼るときは、洗剤の量を多めにし、透明アプリケーションシートがないので、全体にたっぷりの霧を吹いてください。素材の上に乗せ、両手のひらで左右上下に動かして位置決めします。洗剤の影響でヌルッとした感触で動きます。動かなければ、洗剤と霧の量が少ないので一度剥がして、再度たっぷり吹いて同様の作業をしてください。位置が決まったら、ヘラで水分を充分に抜きます。力加減をし、ゆっくりと押さえてください。
2名で作業することをオススメします。作業は慌てないで、ゆっくりと慎重になさることが大切です。